AIプラットフォームを提供するAI insideは1日、エッジコンピュータ「AI inside Cube」シリーズに最高スペックモデルの「AI inside Cube Pro」を新たにラインナップし、サブスクリプションでの提供を開始すると発表した。
「AI inside Cube Pro」は、高性能なGPUを備えたハイスペックマシンでありながら、デスクサイドに設置できるサイズを実現したことで、ユーザ自社内でAIの学習と推論を行うことができる。学習と推論ができる「AI inside Cube Pro」と、誰でも簡単にAIを作ることができる「Learning Center」を合わせて利用することで、現場主導の“AI開発・運用の内製化”が可能になるという。
一般的に、ユーザが自社の業務に合わせたAIを開発・導入する際、AIベンダーや開発会社に学習データを渡し、AIモデル開発を委託する必要がある。これは、AIを学習させるためには、ハイスペックなマシンが必要であること、またユーザがその設備や技術を持っていないことなどが主な理由。AI業界の構造として、ユーザはAIベンダーや開発会社が開発したAIモデルをもとに実証実験(PoC)を行い、クラウドやエッジで推論して利用するという流れが、AI開発の一般的なものとして捉えられている。
AIが隅々まで拡がった社会の実現を目指すAI inside は、“誰でもAIを学習させる環境を持つことができる”という新しいスタンダードをつくるため、学習と推論を自社内で完結できる「AI inside Cube Pro」を開発し、この度の提供開始に至ったという。
この「AI inside Cube Pro」と、誰でも簡単にAIを作ることができる「Learning Center」を合わせて提供することで、現場主導の“AI開発・運用の内製化”を実現。ユーザ自身で効果検証・追加学習が可能となり、従来に比べて短期間・低コストでのAI導入・活用が期待できることや、情報セキュリティの観点から社外に持ち出せない機密データを自社内で学習させることができるため、これまで以上にAI活用の幅が広がる。