アーティサンは30日、予約配車システム「オンデマンドバス予報」に、新機能としてAI機能をリリースしたことを発表した。
オンデマンドバス予報は、路線バス等がカバーしきれない公共交通空白地域の解消を目指す「デマンド型交通」をより安価で容易に行うためのシステム。
これまでのオンデマンドバス予報は、定時定路線型(乗降は定刻に決まった場所で行い、予約のある時のみ運行)のセミデマンドに対応したサービスを提供してきた。しかし地域によっては、“運行ルートや定刻を定めずに所定の場所へ向かう”というような運行が必要となる場合がある。
今回追加したAI機能では、オンデマンド運行としての乗り合いを鑑みながら運行ルートを自動策定する機能を実装することにより、上記のケースへの対応を実現した。
今回追加したAI機能により、オンデマンドバス予報では定時定路線型に加えて、新たに2種類の運行形式を行うことが出来るようになる。
*自由経路ミーティングポイント型:予約に応じて決められたバス停を回る
*自由経路ドアツードア型:バス停を設けず、予約された地点を回る
どちらの形式も、複数予約から乗り合いを考慮しながら、AIが運行ルートを自動策定。ある程度の利用者が見込め、なおかつ停留所までの移動を極力減らしたいといった場合に、これらの形式が適合する可能性が高くなる。