ぺんてるは7月31日、セーラー万年筆とロボット機器事業に関する業務提携基本合意契約に関する基本合意を締結したと発表した。
ぺんてるとセーラー社は、創業以来の筆記具製造においてその機械設備にかかる製作の内製化を推進してきた。
ぺんてるは、筆記具の製造装置内製化を通じて自動化機械・省力化設備に関わる多くの要素技術を蓄積・活用し、自動車や医療業界などに自動組立機械を外販してきた。ぺんてるの産業用ロボットは、インサート成形、充填、性能試験(画像検査を含む)、切断、洗浄などの技術に特長がある。この自動化技術を活用し、今までに約2000システムの生産設備を開発・製造している。
セーラー社は、1969年より射出成形機用取出ロボットの製造販売を開始し50年以上の実績を有する産業用ロボットのメーカーでもある。セーラー社の産業用ロボットは、高剛性、耐久性に特長があり、主力の射出成形機用取出ロボットを筆頭に、古くはカセットテープ、CDなどの記録媒体の製造装置、近年では、食品容器のラベルインサートシステムや医療機器分野の自動組立装置などの実績がある。また、万年筆カートリッジの自動取出ロボットの開発から射出成型品自動取出しロボットRZシリーズが生まれ、1万2000台以上販売している。
このような両社の技術を活用した協業・営業協力により更なる事業拡大が見込まれることから、このたび、両社の機械設備の販売領域での業務提携に向けた基本合意を締結したという。